「エバーライト?」
「どが〜ん、ずっが〜ん、ばばぁ〜んって、とにかくすげえんだ!」
「それ、説明になってないから。」
「か〜!わからんかね〜!この俺の情熱がほとばしるすごさが!」
「ししょーの頭がおかしいのはよくわかる。」
「そんなほめるなよ、てれるじゃないか。」
「ししょーはもうだめだね。」
「エバーライトってのはな、願いを叶えてくれる魔法のお宝の事だ。」
「うさんくさっ!ししょー、もう大人になったほうがいいよ?」
「…お前ってさ、すげぇ冷めてるときあるのな。」
「ししょーと比べれば誰だって冷めるってば!」
「面白くないやつめ。お前には夢もロマンもないのか!?ええ!?」
「ししょーは夢見すぎ。ちょっとイタイ感じがする。ま〜もし実在するならこの控えめな胸をばい〜んってして欲しいけどね。」
「いや、さすがのエバーライトでもその願いだけは無理だ。」
「なんでよ!」
「無理だ。」
「二度も言うな!」
「まあ、エバーライトを見つけたらだめもとでお願いしといてやるよ。」
「あったらだけどね〜。」
「俺はあると信じている。
だから、ある!
…ないと俺が困るしな!だははははははははははっ!」
「はあ〜ま〜た始まったよ。ししょーお得意の脳内理論。」
「お前には師匠をを立てようという可愛い乙女心はないのか?」
「それって、乙女心関係ないし。」
「昔のお前は可愛かったのにな〜大きくなったら俺のお嫁さんになるって言って…」
「だっ…
誰がそんな事言った!」
「そうだったらいいなっていう俺に都合よく出来た記憶がそう言ってる。」
「おかしな記憶を捏造するな!
キー!バカしか言わないから、ザマラン先生とケンカばっかなんだよ。」
「師匠ね〜。
あ、もう師匠じゃないんだ。
…師匠には…いやいや、だから違うんだ。
…師匠が師匠でなくなったらなんて呼べばいいんだ?」
「まさか、破門でもされたわけ?」
「おうよ!」
「威勢よく返事するな!」
「あのクソジジイときたらエバーライトは存在しないって言いやがった!さすがにカチンと来たね〜。いや、ほんとにマジギレってやつよ!」」
「それでどったの?」
「頭の筋がブチンと切れたスヴェンさんはな、
『お前なんて破門じゃー!』
とツバをこれでもかと飛ばしてきた!」
「自分で破門言うな!ほっんとうにアホなんだから!」
「まあ、方向性の違いってやつだな。たは〜困った困った。マジ困ったね。」
「なったく、バカなんだから!バカすぎる!ってかマジでバカだ!」
「真面目な話な、ジジイにはガッカリしたんだ。夢とロマンに溢れた男だと思ってた。あの人だけは分かってくれると信じてた。
だけど、その辺の学者と同じ事を言う。」
「それが普通なんじゃない?」
「誰かの言っている事が、全部正しいと思うか?ジジイが言っている事が、この世界の全てだと思うか?」
「あたしにはわからないよ。」
「誰もわからないことだから、探求することに意味があるんじゃないか!?
誰かの出した答えを確認するために俺は生きているわけじゃない。
自分の足で歩いて、自分の目でよく見て、自分の肌で感じていたいんだ。」
「だからって、破門になることないじゃん!」
「誰に何を言われても、エバーライトを探し続ける。」
「って、人の話を聞け!」
「それが俺の夢だからな!」
「だ〜も〜話を聞け!」
「誰にも俺は止められ〜ん!!」
…いつ思い出してもししょーはバカだ。
バカ過ぎて悩みなんて吹っ飛んじゃう。
エバーライトは絶対ある。
あたしも、信じてるよ。
だから、絶対あるよね!
「ノーマ!!」
「あ!
はいは〜い、すぐ行くよ〜!!!」
*
「、最近ワルターと一緒にいる機会が減ってないか?」
人食い遺跡に向かう途中、クーがちゃんに話し掛けた。人食い遺跡に向かってるのに呑気だよね〜。
…って、あれ?あたし何でこんな警戒してるんだろ。
「…言われてみれば、そうかもしれないわ。最近、起きるとワルターはもう部屋にいないのよ。ご飯も一緒に食べてないわ。」
「ほーっ。ワの字もとうとう…」
「それはないですよ、モーゼスさん。昨日のセネルさんの家での対応を見ると、ワルターさんは諦めてませんね。」
「…夢くらい見たっていいじゃろ…。」
「何言ってるんですか。勝ち取ればいいんですよ。」
「ほんなこと言ってものぅ…」
あーあ、この二人はワルちんに一歩遅れを取ってるって自覚しちゃってるよ。
…自覚してない奴だっているのにさ。
「、部屋にいない奴なんか捨てて俺の…もがもが…」
あ、リッちゃんに口塞がれちゃったし。セネセネも諦め悪いな〜。
ちゃんだって、ど〜見てもワルちん好きでしょ!!
…な〜んてね、ちゃんの思考回路難しくてあたしにはわかんないや。
真面目で頑固っつ〜ことはわかんだけどね〜。
「お兄ちゃん」
「なにすんだ、シャーリィ…
…!!」
セネセネ怯えてるよ……あーあ、リッちゃんが黒い…
「、ちょっといいか?」
「ええ、クロエ。」
お、クーがちゃん呼んだぞ?あたしも聞いちゃおっと。
クーはちゃんの耳にこそこそ話し掛ける。あたしはクーに気付かれないようにこっそり聞き耳を立てた。
「クルザンドに、どうやって手紙を送ればいいのだろうか。」
「クルザンドに?」
「ああ。……その、ヴァイシス殿から手紙が来たんだ。」
「えぇ〜〜!!まだ帰ってから数日しか経ってないじゃん!」
その事実に、あたしは大声で叫んでしまう。男共がこっちを見て目を白黒させているので、あたしは口に手を当てた。
「ノーマ!人の内緒話を聞くなんて…最低だ!」
「…だって〜!イシーが帰ってからあんま経ってないし!」
「それはそうだが!くれた手紙に返事をしないなんて悪いだろう!!!」
「怒んないでよ〜」
クーはカッカしてあたしを睨むと、ちゃんに向き直った。
「どうすればいいだろう?ここからまともにクルザンドに手紙を出せるなど思えない。」
ちゃんはにっこり笑うと、
「その手紙、どうやって届いたの?」
と聞いた。
「気付いたら窓の側に置いてあった。」
「そう。それは密偵を使って届けてるの。だから、窓際に手紙を置いておけば今度来た時に持って行ってくれるわよ。」
「!そうなのか。」
クーは嬉しそうに頷いた。
おっと〜、セネセネはどうしちゃったんだろ。
「その手紙に何て書いてあったの〜?」
「ああ。城に帰って母上に大目玉くらったとか、の事をそこら中の人に聞かれたなど……って、何でそんな事を聞く!?」
「怒るなら話さなきゃいいでしょ〜。」
クーもクーだけど、イシーもイシーだな〜。手紙じゃなくて、日記じゃん。
「それにしても、ヴァイシス殿の手紙は凄いな、。」
「そう?」
「ああ、字は綺麗だし、読みやすい。それに文面が十五歳の男子が書いたとは思えない。
…私は、返事を書くのを渋ってしまうよ。」
「まあ、クロエったら。」
…そっか、イシーって結構凄いんだっけ。どんな文面か見てみたいな〜。
「見して!」
「!?ノーマ、何を言っているんだ!見せるわけないだろう。」
「見してよ〜!」
「駄目に決まってるだろう!」
クーは結局、うんと言ってはくれなかった。まぁ当たり前だけどね。
ど〜せラブラブアタックな事が書いてあったんだろ〜し。
見せるとしたらちゃんだけかな。
「行くぞ、。」
「え?ええ。」
「待ってよ〜。」
最後にクーはかんかんに怒ってしまった。
*************
ノーマ視点☆
ノーマ視点なのにクロエとヴァイシスの話に(笑)手紙のやりとりとか!
萌えるな〜♪
2006/12/30
37へ