「ステラ!?
…ステラなの?」
― ええ。びっくりした?
「びっくりした……。
一体どこにいるの?」
― ……あなたの体の中。
「私の体の中!?」
― ええ。だから私の声は、以外には聞こえないの。
「そうなの?」
― ええ…。
「ところで、何故私の中に?」
― それは滄我砲を止める時、あなたの力を少し借りたでしょ?
その時あなたの中に意識が入ったの。
「…そうなの…でも、入ったということはステラの意志じゃないの?」
― これは、私だけの意志じゃないの。滄我の意志でもあるのよ。
「…そうがって?」
― 大まかに言えば海のこと。
は他の人より滄我の恩恵を受けているみたい。
その滄我が、私がの中に入るのを望んだのよ。
「…へぇ……。」
― わかってないでしょ?
「う…うん。」
― 水の民の神様が私に願ったの。あなたの中に入るようにって。
何か大変なことが起こるみたい。その時私とあなたが必要なんだって…。
「そう……なんだ。」
― わかった?
「うん、わかったわ。
ふふ…なんだかこうやってステラと話せるの、うれしい。」
― 私も!とこういう風に喋りたかったの。
でも、勝手に入ってしまってごめんなさい。
「ううん、気にしないで。私は大丈夫よ。
でもせっかくこうやって話せるんだから…ステラ、セネルに会いたいよね?」
― ……。
「会いたいでしょう?」
― …会いたい。
けど、だめなの。私はもう、この世界にはいないから。
「ステラ…。」
― だから、会わない。の中からセネルを見守ってるわ。
…それに。
「?」
― ううん、なんでもない。
さあ、望海の祭壇に行きましょう!
「うん。」
私は部屋を飛び出すと、水の里の入口まで走って行った。
外には魔物もいるし、どうにか武器を手に入れなくては!!
私は商人さんに近寄ると、何か武器はないかと聞いた。
「武器ねぇ……、そうだ弓があるよ。さっき武器がたくさん売れたんだけど、弓を使う人だけいなくてねこれだけ売れ残ったんだ。」
「本当!?弓、大歓迎です。それを下さい!!」
私はお金を払うと弓と矢を受け取って里を出た。
「ねぇ、ステラ。」
― なあに?
「さっき、滄我の恩恵が私にあるって言ってたでしょう?それ、前にも言われた事があるの。…たぶんなんだけど。」
― え、誰に?
「誰かはわからないんだけど、昔海で溺れそうになった時、『汝、我の恩恵を受ける者』とかなんとか言われて…」
― !?それって、滄我自身に言われたんじゃないの?
(それより問題は滄我の声が直接聞けたって事だわ。
滄我の代行者は、メルネスであるはずなのに…。)
「えっ…あれは滄我自身の声だったの!?」
― あら、だって、我の恩恵でしょう?
我イコール滄我じゃないの。
「…確かにそうかもしれない。」
― はあ。…って、しっかりしてそうで抜けてるのよね。
「うそ…?」
― 本当。それで、強そうでなのに脆い。
「……。」
― 大丈夫!私がついてるから、ね?
「ステラ……。」
― そうだわ、あれ歌って!さっき歌ってた歌。
…鎮魂歌?
「え…いいけど……さっきって…、
ステラってもしかしてあの時からずっと私の意識の中にいたの?
…もしかして……今までの私の行動……知ってるってこと?」
ステラの笑い声が聞こえたかと思うと、一瞬気配が消えた。
「ステラ?」
― あら、ごめんなさい。
怒らないで聞いてね?
実は今までのこと全部見てたのよ。
「…やっぱり。」
私は溜息をつくと肩を落とした。
― あら、怒らないけど落ち込んじゃった?
「当たり前でしょう!」
― そうよね。
「今更だけど、私が泣いていたのも知っているのよね。」
― ええ。
「…ごめんね。」
― 何で謝るの?お兄さんのためにたくさん泣きなさい。
それに、女の子は泣いてストレス解消したりするのよ。
「そうだけど、ステラにとっては…。」
― 、気にしすぎよ!!
そ・れ・よ・り、私は知っているのよ?
「え、何を?」
私は立ち止まってステラに問いかけた。
― が、ワルターを気になっていること♪
「え?気になってるって、当たり前じゃない。ワルターは私の大切な人よ。」
― 好きなんでしょ?
「?好きだけど?」
― それは、恋よ!
「え!?そそ…そんなことない!!!絶対ない!!!」
― そうなのー?
「ええ!だって、セネルとか他の皆も同じくらい好きだもの!!」
― そう、セネルも好きなのね……。
「ああっごめんね、ステラ!でも、恋の対象ではないわ!!」
そうだ、ステラはセネルの事が好きなのよね。余計な事言っちゃった!!
― ふふ、わかってるわよ。
さ、ほら急いで!!
「…うん。」
私はステラに急かされて走った。
「ギャオウウ!!!!!!」
「はあっ!!!」
私は弓を構えると、矢を放った。
― すごーいっ!
そしてまた構えると集中する。
「この世界にありし美しき星よ、我の下でこの者に制裁を与えよ!
スターゲイザーっ!!!」
― わあぁ!すごい!!
「…ステラ、戦闘のときは静かにしてくれる?」
― …あら、ごめんなさい。
私が爪術を放つと魔物は木っ端微塵に崩れ去った。
袖で額の汗を拭くと、溜息をつく。
「ステラがあまりにもエールを送ってくれるから、がんばちゃった(笑)」
― やっぱりね。なんだか珍しい弓技を放ってたものね。
どっちかというと、ブレスの爪術みたい。
「言われてみればそうね。でも、昔から使えたから何とも思わなかったわ。」
ステラはくすくす笑うとハッと気付く。
― あそこが望海の祭壇よ!!
目の前に広がる岩。潮の香り。
そして、倒れている水の民の青年。
「何、あれ…。」
― 水の民よ!!何かあったのかしら!?
私は倒れている人を抱き起こした。
まだか細いが息がある。
「どうしたんですか!?」
「う…陸の民が……ぐぅっ…メルネス…」
青年はそう言うと息を引き取った。
「陸の民!?セネル達かしら?」
― 違うみたい。、あれを見て!
青年の近くに落ちている剣。それは私も見知っているもの。
「ガドリアの…剣?」
何でガドリアの剣がここに!?
― きっと、狙いはシャーリィだわ。
遺跡船を操る力を持ったメルネスを狙っているはず。
「大変!!急がなきゃ!!」
― ええ!!
私達は望海の祭壇に入っていった。
********************
ステラ登場☆
ここら辺がオリジナル要素満載って事で(笑)
ひー怒らないでください!!
少しはっちゃけてたり黒かったりしますが、
そんなステラとのやり取りをお楽しみ下さい♪
(それにしても会話ばっかり。)
2006/06/25
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